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大谷翔平が二刀流復帰戦 初回投げ切り2打席連続適時打で躍動 ドジャース勝利を導く

2025/06/17
更新: 2025/06/17

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が、現地時間16日(日本時間17日)のサンディエゴ・パドレス戦で「1番・投手兼指名打者」として先発出場し、約1年10カ月ぶりとなる二刀流での公式戦登板を果たした。大谷はまず初回表に投手としてマウンドに上がり、2安打と犠牲フライで1点を失ったが、最速100.2マイル(約161.3キロ)を記録し、1回を投げ切った。その後、初回裏に打者として先頭打者で打席に立ち、パドレス先発ディラン・シース投手と対戦。フルカウントからスライダーに空振り三振を喫した。

2回以降は指名打者として試合に出場し続けた。この「大谷ルール」とも呼ばれるMLBの特例により、先発投手が降板した後もDHとして打席に立つことが認められており、大谷は2回以降も打者としてチームに貢献した。

大谷は3回に左中間への適時二塁打を放ち、同点に追いつく活躍を見せた。さらに4回には右前への適時打で2打席連続のタイムリーを記録し、打者としても存在感を示した。これにより、自らの失点をバットで取り返す形となった。

試合はドジャースが6対3でパドレスに勝利し、大谷の二刀流復帰戦を白星で飾った。大谷は2023年8月23日のエンゼルス時代のレッズ戦以来の投手としての登板であり、ドジャース移籍後初めての“二刀流”出場となった。昨季は右肘じん帯の手術を受けており、今季は主に打者として出場していたが、順調なリハビリを経てこの日マウンドに戻った。

メジャーリーグにおける「二刀流」

メジャーリーグ(MLB)では「二刀流」は英語で「Two-way player(ツーウェイ・プレーヤー)」と呼ばれている。これは、投手としても野手(打者)としても活躍できる選手を指す公式な用語であり、MLBのルールブックにも「two-way player」として明記されている。

有名な二刀流選手といえば、もちろんベーブ・ルースだ。ベーブ・ルースは、20世紀初頭に活躍した伝説的な二刀流選手である。ボストン・レッドソックス時代は投手としても野手としても活躍し、特に1918年と1919年は投打両方で突出した成績を残した。その後、ニューヨーク・ヤンキースでは主に外野手としてプレーし、ホームラン記録を打ち立てた。

大谷翔平は2018年にMLBデビューを果たして以来、現代野球で最も成功した二刀流選手として注目されている。2021年には史上初めて投手と野手の両方でオールスターに選出され、MVPやコミッショナー特別表彰など数々の賞を受賞した。MLBでは「Ohtani Rule(大谷ルール)」と呼ばれる特例も制定され、先発投手が降板後も指名打者として出場できるようになった。

大谷の活躍によって、MLBでは「二刀流」という存在そのものが再評価され、彼のプレースタイルや記録は連日大きな話題となっている。多くの専門家やメディアは「ベーブ・ルース以来、100年に一度の逸材」として大谷を称賛している。

スポーツ関連等担当。